未来のために4
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総司の声は深く沈んでいる。 「他の人の願いだってかなり深刻なんだ。はっきりいって……」 そこまで言いかけて総司は疑問に思った。翔子が『時間が止まれば良い』と考えた理由がまだ自分は知らないことに。 「そういえば……翔子ちゃんはどういった理由で『時間が止まれば良い』って思ったんだい?」 翔子の動きが凍る。頬に赤みが差し、瞬きの回数が異様に多くなる。 「……うん……それは……」 言い淀んでいると、総司は翔子が言葉を探していると勘違いしたようで、無言で翔子を見つめている。 それによってかえって翔子の思考はまとまらなくなる。 ……これは、言わなければ、ならないのでは、ないか……? ……ここを逃したら、私は、ずっと、告白、出来ないかもしれない…… 告白しないで後悔するよりも、告白して後悔した方が、まだ、いい。 俯く翔子の面が上げられる。 総司は彼女の顔から、何かの決意を汲み取った。 相当な決意だ。 かなりの葛藤があったに違いない。 故に、総司は無言で翔子の言葉を待つ。 「……それは……」 翔子が口を開き、総司が全身の神経を耳に傾けて彼女の言葉を聞く。 「……それは……」 「やっほー、ソウジ、ショウコ!元気してるネ?!」 少々乱暴にジャックがドアのノブを開けて入室してきた。 反射的に総司がジャックの方を驚いて振り向いてしまった為に、翔子ががっくりと肩を落としたのは総司には見られなかった。