未来のために4
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入場券を買って遊園地に入場していく五つの傘。  雨音は強まっているせいか、帰ろうとしている人間は多数いるが、入場しようとしているのは淳司達だけだ。  五人が乗っている娯楽物は大型の観覧車。  「亜季ちゃん、大丈夫なの」  「……まあね。心配かけたね」  翔子の問いに、俯き、照れ臭そうに亜季は小声で答える。  「それはそうと……どうして遊園地になんか来たんだよ?」  亜季の意図が全くわからない淳司はきつめの口調で亜季に質問を投げ掛ける。  息を一つつくと、他の三つの視線も亜季に集中する。 「正直、遊園地は関係ないんだ。目的は、皆の意思を確認しておこうと思って」 「意思?」 「……もっと端的に言うのであれば……自分が呼応者だと仮定して……自分の意思の力で何とかできると思うかどうかを聞きたいの」 亜季は四人に目配せする。 皆、今の一言で緊張しているのが一目でわかる。  「……はっきり言って……私は、どうにかできる、という自信はない、っていうのが本心……悪いね」  亜季は申し訳なさそうに呟く。  その姿は小さくは見えたが、弱々しさは見えない。  「ただ、前よりは幾分かマシになったと思える。前は自分の弱さも認識できなかったし、認めようとしなかったからね」  亜季が告げ終わると、  「……人って、こんなに短時間で変わるものなのかい?」  総司は感心したように呟く。  「……なに、その顔は?」  亜季は明らかに不服そうな口調で総司を問い詰める。  「え、ええと僕は……ごめん。玉砕する覚悟はまだ出来ないよ……もっと時間が欲しいってのが……現状」  総司は俯きながらすまなさそうに言う。  「翔子は……聞くまでもないか」  「……ごめん」  亜季の問いに翔子は短くそれだけを告げた。苦笑しながらジャック、亜季、淳司は納得するが、総司だけはよくわかっていないようだ。  「ソーリー……ボクも、そういった勇気、だせそうにないネ」