未来のために4
MENU
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44

ジャックは観覧車の古ぼけた天井を見上げながら呟く。  「俺は……すまん。そもそもどうすれば俺の願望が叶えられるのかがわからねえ」  「どういう意味よ?」   怪訝な表情で亜季が問う。  「いや……その、よ……俺は非日常……ドラマのようなストーリーを体感したいんだよ。でももう、俺は経験してるんだよ、このくそったれな時間の連鎖を。だけど、他の刺激的な生活はしみたいなぁ〜とは思っているから……どうなんだ、これは?」  淳司は逆に亜季に問い掛ける。  「……つまり、全滅、ってことね」  お先真っ暗かもね、と亜季は四人を絶望へと誘いかねない一言を発する。  「となると、残された手段はあと一つね」  俯いていた四人の顔が上げられる。  「なんかあるのか?」  希望に満ちた声で淳司は問うが、  「成功するかどうかだなんてわからないし、私の推理が当たっている保証も全くない。むしろ、命の危険があるかもしれないから、分の悪い賭け」  亜季はそこで一息つき、  「それでも、やってみる?」  四人を見渡す。  「……まず、その方法を聞かせてよ」  総司が四人を代表するかのように聞いてみる。  狭い観覧車に、彼の声が響く。  同時に、雨が観覧車を打ち続け、総司の声を掻き消していく。  外の風景は雨の為によく見えない。