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未来のために4
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「…………」
窓の曇りで景色は全く見えない。
淳司はわざとらしく咳払いをし、手で窓の曇りを拭き、
「これで、観賞出来る」
強がってそう嘘ぶく。
しかし、今日は雨で、窓の向こうは曇り空の為にお世辞にも雄大な景色は存在するとは言えない。
「……これが、雄大な景色、ねえ……ふ〜ん」
揶揄するように亜季がからかうと、淳司は忌々しげに舌を打ち鳴らす。
「うっせえ……仕方ねえだろ……」
これが最後かもしれねえんだから、と淳司は呟く。
「……淳司?」
「俺は、お前の策に乗ろうと思う」
そっぽを向いたまま彼は呟く。
「だけど、お前の推理どおりだとしたら、やっぱヤバイ状況なのは否定できねえ。それに、お前の推理が違っていて、何事も起こらなかったとしても、やっぱり妖精に大事なものを奪われちまうかもしれねえから、ヤバイ事に変わりはねえ」
淳司はそっぽを向いたまま亜季の方を見ようとはしない。
「ひょっとしたら、その大事なものは……かもしれねえからな。今の内に思う存分、楽しんでおきたかったんだよ」
亜季は自分の耳を疑った。
彼が言った言葉は、雨音の為に聞き間違えたものではないのだろうか。
「……今、何て、言った?」
亜季は確認の為にもう一度その言葉を聞こうとする。
「……お前の不細工な顔、見ておこうと思ったって言ってんだよ!」
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